そんなこんなでなんとか60km地点に到着、前のエイドから距離があるためほとんどの選手がこちらのエイドに立ち寄ります。そのせいもあってか、お客様はじめ知り合いにたくさん出会います。やはり隣県の大会、準地元ということで岡山香川からも多く参加しています。エイドでのちょっとした挨拶がお互いの力になりますね。

この先はアップダウンの続く広域農道を走りますが、前半よりは日陰も増えて多少走りやすくなります。広域農道の入り口付近は例年応援スポットで応援部隊が待機しています。今年は新道の開通により多少のレイアウト変更があったため、応援部隊は居るのかな？と思いながら上っているといつもの場所でしっかりと声をかけて頂き後半もなんとか乗り切れました。

最後の日野川沿いは、例年であれば向かい風で最後のひと踏ん張りがきついのですが、前編でご紹介した通り今年は往路が向かい風だったため、帰路はやや追い風でラン前の体力回復にもなりました。トータル6時間と少しでバイクフィニッシュです。

レース自体は7時スタート、スイムが1時間ほどバイクが6時間ほどでのフィニッシュなので現在時刻は14時過ぎ。14時過ぎと言えば1日のなかで最高気温を記録する時間帯です。

そんな時間に40kmのランを始めるのはなかなか正気の沙汰とは言えないかもしれませんが、どうしようもないので走り始めます。皆生トラは基本的に交通規制をかけずに、信号に従って走るため、信号待ちの時には位置取り(日陰を探して涼む)も重要となります(笑)

その作戦もあってか、いつもの足攣りに見舞われることなく均等なペースで走る続けることができました。道中応援隊から、氷を入れられる様に縫った手拭いを手渡されて非常に助かりました。じつは前夜に妻が縫ってくれていた様です。

なぜここで人づてに渡す？と思ったらどうやらスタート前に渡してくれるのを忘れてしまっていたとのこと(笑)いずれにせよ大助かりです。しばらく走ると私のずいぶん前を行くその妻ともすれ違い、互いにエールを送りフィニッシュを目指します。

そのまま最後まで歩くことなく、5時間半ほどでフィニッシュ。ゴールの競技場には妻をはじめたくさんの仲間が待ってくれていました。なお娘は「ごはんの時間だから」と私の父に連れられ先にホテルへ帰った(涙)とのことで念願の娘を抱いてのフィニッシュとはなりませんでした。

今年は歩かずにフィニッシュすることが自身の目標だったので、来年は「娘の晩ごはんまでにフィニッシュする」ことを目標にまた臨みたいと思います。

暑い中一日中応援をしていただいた皆さんに、週末店舗に不在でご迷惑をおかけした皆さんにこの場で再度御礼を申し上げて、2023年の皆生トラレポート後編で完結といたします。

皆さんまた来年もよろしくお願いします。