2023/07/08()

スタッフの日常

丸亀店

【丸亀店】スポンサーが変わるとどうなる?

走る広告塔

こんにちは、玉ちゃんです

 

 

皆さんは、チームジャージをまじまじと見たことがあるでしょうか?

これはTREK-Segafredoのチームジャージです。

よく見ると文字というかロゴがたくさん書かれていますよね?

見える範囲でも

・TREK

・Bontrager

・Santini

・SRAM

・Segaferdo Zanetti

・Pireli

とかいてあります。

これはすべて企業の名前です。

なぜこんなものが描いてあるかといえば、広告効果があるからです。

 

自転車ロードレースは、日本ではマイナースポーツですがヨーロッパではそこそこの人気があります。

ですので、チームに機材や資金を出資することで宣伝効果がかなり期待できます。

特に自転車ロードレースは放送時間もそこそこ長く、選手とカメラの距離が近いのでかなりくっきりはっきりスポンサーロゴが見えます。

なので、広告とは非常に相性がいい競技とも言えます。

これもまた、独特な話なのですがロードレースはサッカーで言うとJ1とJ2、下手すればJ3のカテゴリーチームが混合でレースを走ります。

そうすると、単純な話ですがいわゆるトップカテゴリーがたくさん勝ちます。

なので、勝てない下位カテゴリーのチームがどうするかというと勝ちに行くのではなく「スポンサーアピール」をします。

 

ロードレースの戦術の一つに「逃げ」という戦術があります。

簡単に言うと大きい集団から飛び出してそのままゴールまで一人ないしは小集団でゴールを目指す戦術です。

ただこの「逃げ」は色々複雑で本来の目的である逃げ切りゴールを達成するには「走力」「戦術」「運」「状況」「コースレイアウト」「天候」などがバッチリはまらない限りは難しいです。

 

ですが、”勝てなくてもいい逃げ”というものがあります。

これは、ジロ・デ・イタリアというレースの一幕です。

この日、一人で逃げを行った初山選手はなんと”144km”もの距離を一人で走りました。

そうすると、テレビは初山選手と大集団を交互くらいでカメラに映します。

初山選手が単独で映ると上の写真のように画面に大きく暴露することができます。

一方で、集団を映す際は基本こんな感じに映ります。

選手が一人ひとり単位では殆ど見えないですし、誰に注目すればいいかわからないですよね?

この中で、はっきりと映してもらえるのはスター選手か落車したときだけです。

 2枚の写真を見比べるとまるで違うのがわかっていただけるかなと思います。

 

なので、弱いチームはあえて逃げることでスポンサーのロゴを大きくテレビに映しスポンサーの存在を全世界に知らしめるのです。

なので、ロードレース選手は走る広告塔なんて呼ばれるのです。

マネーイズパワー

さて、同じカテゴリーのチームでもスポンサーはそれぞれ違いますから、資金力も大きく異なります(ある程度は一緒ですが)。

 

さて、それについてTREKは大きな転換を迎えました。

ここからは、あくまでもお金の話なので外野の推測に過ぎませんがお話をさせていただきます。

 

まず、プロロードレースチームのチーム名について少し説明させていただきます。

 

TREK-Segafredo

 

TREKを例にすると赤と青色の部分で別れています。

そして、最初に来ているのが基本的にはメインスポンサー(一番出資してくれている企業)で後ろに来るのがセカンドスポンサーです。

なので基本ロードチーム名は、メインスポンサー+セカンドスポンサーで決まっています。

UAEチームエミレーツであればUAE(アラブ首長国連邦)とエミレーツ航空がスポンサーですし、Soudal-QuickStepであればSoudal社とQuickStep社がスポンサーであることがわかります。

 

ちなみに欲張ると寿限無のような長さになって・・・・

チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール

フリガナをふると「チーム イーエフエデュケーションファースト ドラパック パワードバイ キャノンデール」なので全角で38文字あります。

 

さて、ここでこちらを御覧ください。

この度、TREKはスポンサーがSegaferdoからLiDL社に変わりました。

LidLはドイツを中心としてヨーロッパに広く展開するスーパーマーケットです。

日本で言えばイオンのような存在ですね。

 

ところで、ロードチームは比較的多国籍な選手から構成されています。

ただやはり、チームの母体となる国(TREKで言えばアメリカ合衆国)の選手が多くなる傾向にあります。

わかりやすいチームですとAG2RやUno-X、Movisterなんかは明らかにかたよりが見られます。

そして、スポンサーの国の選手を補強する傾向もあります。

 

例えば、NTTプロサイクリングチームと言う南アメリカのチームが少し前に存在しました。

NTTといえば日本の大手通信会社ですよね?

なので、NTTがメインスポンサーになった際には当時全日本チャンピョンだった入部正太朗選手がSHIMANOレーシングチームより移籍しました。

さてでは、チーム名はというと

「LiDL-TREK」となりました。

ここだけ切り取ると、単純にスポンサーが変わっただけではなくメインスポンサーも入れ替わったのではないかなと邪推できます。

つまり、下世話な話をすればSegafredoよりもお金を出してくれていそうということです。

 

 

そうなると、強い選手をより獲得する余裕が生まれます。

それが良い方向に運ぶことができれば自ずと成績も上がっていくことが期待できます。

 難しいのは「強い選手の加入」≠「チームが強くなる」というわけではないところですね。

ちなみにいま加入が噂されているのは、ドイツ人ではなくイギリス人の「テイオ・ゲイガンハート」らしいです。

この補強が実現すればモレマ、スケルモース、シモンズ、テイオと総合を狙えるチームに変容していくでしょう。

 

今回、TREKはかなり資本力のあるスポンサーを見つけることができましたが、逆にスポンサーが見つからないとチームは解散となることもあります。

いかがだったでしょうか?

少しマニアックなネタでしたね。

ロードレースはルールは自体は非常に単純な競技ですがこういった懐事情も勝敗に大きく影響してきますのでこれからは少し注目をしてみてください。

 

ではまた!

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